2010年03月31日

マガン 明けの空に飛び立つ影の群れ 北海道・苫小牧(毎日新聞)

 朝日が水平線に顔を出し、空がオレンジ色に染まる時刻、無数の渡り鳥が一斉に飛び立った。北海道苫小牧市のウトナイ湖には、国の天然記念物マガンが本州の越冬地から飛来している。

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 今年は2月末に最初のマガンが飛来し、24日には7万羽を超えた。来月には約80キロ北の宮島沼(美唄市)に移動し、宗谷岬を経て、シベリアの繁殖地へ向かう。【木葉健二】

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2010年03月30日

ツシマヤマネコの感染防止へ飼い猫管理条例(読売新聞)

 長崎県対馬市議会は24日、絶滅が懸念される国の天然記念物ツシマヤマネコが住民の飼い猫を通じて感染症にかかるのを防ぐため、飼い猫の管理を厳しくする「市ネコ適正飼養条例制定案」を可決した。

 飼い主に対し、マイクロチップの埋め込みや不妊・去勢手術などを求める。7月1日から施行する。

 環境省対馬野生生物保護センター(対馬市)によると、1996年12月5日に捕獲されたヤマネコがネコ免疫不全ウイルス(FIV=ネコエイズ)に感染していたことを初確認して以来、これまでに保護した計3匹がFIVに感染していた。飼い猫や野良猫と餌の奪い合いになった際、けがをしたことなどが原因とみられる。ほかの複数の感染症も確認され、長崎県や環境省、同県獣医師会などでつくる「対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会」が市に条例制定を働きかけていた。

 条例は飼い主に対し、飼い猫にマイクロチップを埋め込み、市長に登録申請する▽放し飼いにする場合は不妊・去勢手術を行う▽飼育数は5匹以内に努め、遺棄してはならない――などを求めている。罰則はなく、違反が確認された場合、飼い主に文書で勧告、指導する。

 対馬市によると、九州地区獣医師連合会の協力を得て、市内の動物病院で飼い猫にマイクロチップを埋め込んだり、避妊・去勢手術などを行ったりするキャンペーンを無料で実施。これまでに市内の飼い猫約1000匹が受けたという。

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2010年03月29日

足利事件「教訓生かせ」 識者2人に聞く(産経新聞)

 「足利事件」を通じて、私たちは何を学び取ればいいのだろうか。司法の専門家2人に聞いた。

 ■木谷明・法政大法科大学院教授(刑事法)の話

 足利事件では、1審で被告が長期間事実を認めていたという特殊性はあったが、被告が争い出した後は、冤罪(えんざい)を疑う機会が何度もあった。それだけに、それを見抜けなかった各審級の裁判所の責任は重い。

 ただ、刑事裁判は、双方の論争を通じて真相を発見する仕組みになっている。だから、被告・弁護側が事実を争わない場合にまで、裁判所に常に真相発見を求めるのは酷。その意味で、被告の本音を引き出せなかった1審弁護人の責任も重大だ。

 取り調べが可視化(録音・録画)されていない現状では、取り調べでの自白が公判に及ぼす影響は大きく、公判で被告が否認しても虚偽と判断されがち。だからこそ、裁判所は自白調書などの証拠を批判的な目で慎重に吟味し、被告の言葉を客観的に検証する必要がある。

 本件は、冤罪の恐ろしさを再確認させた。法曹三者と裁判員は、これを教訓として、無実の者を処罰しないよう真剣に努力するべきだ。それこそが、長期間自由を失った菅家さんに報いる道だろう。

 ■村岡啓一・一橋大法科大学院教授(刑事法)の話

 再審制度という枠内で最大限の誤判原因の究明をした。足利事件で明らかになった問題は、無実の人が虚偽の自白をせざるを得ない構造的な危険が取り調べにあるということだ。

 氷見事件、志布志事件などの捜査機関による調査報告書は、責任は虚偽の自白をした本人にあるとの立場であり、自白をさせた捜査側の原因は見ていない。これでは「なぜ無実の人が虚偽の自白をするのか」ということを解明できない。

 これは人間行動の問題だから、さまざまな層から選ばれた委員による独立した第三者委員会で調査することが有効だろう。誤判原因の解明は、裁判所の手を離れて、民主党政権に委ねられたといえる。

 虚偽の自白のメカニズムが明らかにされて初めて、足利事件の教訓に学ぶことができる。

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